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大地を踏みしめて生きる

  • 執筆者の写真: 増田 一世
    増田 一世
  • 1月14日
  • 読了時間: 2分

更新日:2月21日



青森県の下北半島尻屋崎に年間通して放牧されている「寒立馬」がいる.


寒風の中,雪に埋もれた草を食み,厳寒を生きる.


2026年は午年,草原を疾駆する馬もよいが,このどっしりと生きる姿に励まされる.


大地をしっかり踏みしめて生きている.


やどかりの里の活動も颯爽ととは言い難く,泥臭く,迷いつつ,関わる人たちでワイワイガヤガヤ議論しながら,方向性を見出してきた.


正しい答えなどどこにも用意されていない.でも,これからどう歩むかは考えていかなくてはならない.


そのために3つの調査(職員,メンバー,家族)を行った.


これからはその3つの調査を共有しながら,やどかりの里で大切にしていくこと,目指していくことを話し合いを重ねながら,見出していく.


今回実施した調査は,状態調査といわれていて,お話を聴く際のおおよその柱建てはあるが,話し手が本当に話したいことを探り当てる調査でもある.


話し手の人生に耳を傾け,その人がどのような社会の中で生きてきたのか,社会のあり方が浮き彫りになるような調査でもある.


55年の節目に「もう1つの価値を生きる」(やどかり出版)を出版した.


精神障害のある人たちを地域で支える仕組みがない時代にメンバーや家族が,自分たちが生きるために必要なものを求め,ともにやどかりの里を創ってきた.


本書に記されたメンバーや家族の生きた姿もこれからの活動の方向性を考える意味では重要な手掛かりになる.


私たちに託されたバトンをどう次世代につないでいくのか.簡単ではないだろう.


障害者総合支援法の影響,国的に深刻な人材難など,容易に解決しないことも山積している.


一方で,やどかりの里は身近な地域のつながりや全国で思いを一にして活動する仲間の存在など,貴重な財産も蓄えてきた.


社会の動きを見定めつつ,やどかりの里のビジョンや使命を描き出すための労を惜しまず,この1年を過ごしたい.



(増田一世)

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