2023(R5) TOPICS
- 椿原亜矢子
- 2024年3月31日
- 読了時間: 3分
更新日:2月21日
活動方針
総括所見に照らして
やどかりの里の実践を振り返り,展望を描く1年にする

所報やどかり「はじめに」より 2023年,公益社団法人やどかりの里は,引き続きCOVID-19の影響下の運営を余儀なくされた.この1年も,私たちにとって試練の年となったが,同時に「やどかりの里らしさ」を見つめ直す機会ともなった.
運営上の課題と反省
パンデミックの直接的な影響も続き,登録者の減少,それに伴う報酬費の減少,さらに新規の職員採用が難しいなど,運営面での困難さが生じていた.
これらの問題は,やどかりの里が外部に対して自らの魅力や活動内容を十分に伝えていない,または社会の変化や潜在的なニーズへ適切に対応できていなかったのではないか.これらは反省すべき点として理事会や総括会議で議論された.
居場所と仲間づくり
かつて,やどかりの里で大切にしてきた「茶の間」は居場所の代表例であった.
「茶の間のおばさん」(柳義子著,やどかり出版,1994年)には,この場所がメンバーにとってどれほど安らげる場所であったかが書かれている.
ここでは職員とメンバーの間に壁がなく,みんながオープンにコミュニケーションを取り合い,安心を感じられる環境が築かれていた.
新たな取り組み
この「茶の間」のコンセプトは,4年前に開始された「未来を拓く つなぐ・つくるプロジェクト」の居場所づくりの基本的な考え方とつながっている.
このプロジェクトが目指すのは,地域社会において,誰もが受け入れられ,心の安らぎを見つけることができる包括的なコミュニティを形成することである.
このような場所が,孤独や排除を感じている人たちへ新しい帰属感や希望をもたらし,結果として,地域全体の結束を深め,困難に対する地域の回復力や適応能力を向上させることが期待されている.
社会的課題への対応
支え合い,仲間づくり,そして「茶の間」のような居場所づくり.
これらはやどかりの里が育んできた価値観であり,今も活動の根幹をなす.
この一年間に直面した課題は,これらの価値をさらに深く理解するとともに,組織が成長し,社会に対してより大きく貢献する方法を模索する契機となった.
また,職員,メンバー,家族,そして地域の人たちとの間での相互交流と学び合いが,私たちの成長にいかに重要であるかを再確認した.
展望
2024年度に向けて,やどかりの里が培ってきた価値をさらに発展させ,全ての人が「自分らしく生きる」ための取り組みにつなげていきたい.
それは,単に施設内での活動に留まらず,地域社会全体に広がる連携や
サポートを意味する.
私たちが目指すのは,誰もが社会の一員として認められ,互いの存在を尊重し合える共生の世界である.
次なるステップへ進む準備はできている.共に,手を取り合いながら,より良い社会への道をゆっくりと歩んでいこう.
新たな成長への転機として.
(所報編集委員会)



