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写真と言葉05

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湯澤恒夫

ほぼ同じ時間を生きてきた人と出会うのは、嬉しくもあり、親近感が湧く。
暮らしていたところは違っていても、同じテレビを見て、同じ音楽を聴いて、同じ出来事を感じてきているはずだ。そんな湯澤さんとは、数ヶ月違いの同じ歳だった。

富山県高岡市出身。3 歳までしかいなかったが、彼の言葉から『富山県』という言葉が、たくさん出てくる。
どこかに行きたいという夢を常に持っている。

本庄市の高校を卒業し、観光専門学校に入学したが、途中で挫折した。
旅行関連の会社に入りたかったようだ。
さいたま市から本庄市までの通学を考えたら、それだけでも旅だろう。その頃から備わっている旅好きにとっては、苦にならなかった距離ではないかと察した。

今一番行きたい街は?と尋ねたら、即座に『札幌』と応えた。
「冬だね。札幌に行って、美味しいじゃがいもを食べて、ラーメンを食べて」

高校生の時の修学旅行先が北海道だったという。
「その時は、みんなが一緒だったし、自分で見て回ることができなかったから、もう一度、ゆっくりみたいんだよね」と語った。

なるほど、その気持ちがよくわかった。
幼い頃の旅の記憶は、毎日、旅をしている僕でさえ、記憶に最も残っているし、懐かしい光景をなぞる旅を繰り返しているように思う。
湯澤さんの気持ちは、それと似ているのかもしれない。

「互いにオッサンだから、そんな振り返りを楽しめる歳になったのかもしれないですね」と話すと、
「57 歳にもなってしまいました!」と笑った。




 
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